今月の真言 平成27年5月12日
夜参り真言 平成27年5月12日
拝殿
祓ひ浄め給へと申すことのよしを心に刻むべし。
祓へきれずといへどもまず、己の穢れをよく知るべし。心の穢れすべてを流すこと叶はぬといへどもよく己の穢れを知り流すべし。流すべし。流したものを又元に戻してはならず。流しきることに心せよ、心せよ。
解説
お参りにくるということは身の穢れもそしてそれに纏ってくる運の問題もネガテイブなものも悪いものもことごとく祓うということである。
運の悪いものも自分のネガテイブな感情に引っ張られることが多く、そのようなものをきれいに祓いなさい。
祓い給え浄め給えと言えば祓へるのではなく、何を祓うかを意識することが大事。御神籤を引く時どんな意味あいで引くか考えて引くのと同じように、何についてあるいはどんなことを祓うのか、これを意識しなくてはならない。自分が仮に同じパターンの失敗をするとして失敗に関する性格を穢れと考えそれに意識をおいて祓い給え浄め給えと念じなければならない。
常日頃からそのことに気をつけるようにするとその方向にお山のエネルギーがかかってくるからそれを祓うことが出来る。ただ口先だけでは祓えない。
全部祓えなくてもそれを意識して祓うと決意することが大事。そそっかしさを治す、あるいはいつもどこかで感情の暴発する人は注意しようと意識を持つことが大事。時に日常生活でも祓ったものを時分で再度拾っていたということが多々ある。捨てたものは拾わない。祓ったものは拾わない。
神宝社
心に置かれし神宝を開くように心掛けるべし。そして一歩一歩と極めるべし。辛きことあらば山に伝へるべし。やせ我慢することなく心の裡を開くがよい。山は山の風を送り込むであらう。
解説(前段と後段の主旨が違う)
自分の持ってる能力を開く努力をしなければならない。まず自分の能力がないということより自分が努力すると必ず何か開いてくるものがある。世阿弥が言っているように、それぞれの「時分の花」を咲かせなさい。いつの時でも努力して前に一歩一歩進んでいくことが大事である。
自分の心に溜まっているものに関して、我慢して堪えていないで、自分に辛いことがあったら、それを救いの祈りとして声に出しなさい。
神に伝えなさい。そうすれば山の神はそこに風を吹かせてくれる。そして出てきたことに対して前向きに受けて立つ。どんなことも克服することによって、得られるものがある。前回話したように階梯が神の世にも人の世にもある。人間も神もある一定まで、苦労していかないと達しない境地がある。苦労しないでも何とかなっていれば、ついそのままにしてしまう。苦労は自分の能力を開く為に必要なことでもあるし、また何かを見つける為に必要なことでもある。
苦労は受けて立ちなさい。どんな局面でも三輪の神が助けないことはない。