夜参り真言平成28年2月9日10日

夜参り真言平成28年2月9日10日

夜参り真言  平成28年2月9日10日

拝殿               9日

何にせよ何にせよ言霊である。言霊こそ神が汝らに与へた宝と思ふべし。

ただ言葉に非ず、魂を、清き魂を言葉に載せることが肝要である。あまたの神々に対してもまた仲間のもの達にも、広く多くの人々に対しても言霊こそが必要である。

言霊の力は無限である。神と共にあることを心に念じ言霊を発するべし。

かようにすれば人の心を和らげるも、怒りを解くのも言霊である。言葉にも物にも言霊を添へるべし。

 

解説

何よりも何よりも、一番大事なのは言霊である。言霊こそ三輪に来ている者達に神が授けた宝である。言霊こそ使いなさい。

言葉を言葉として話すのではなく、言葉に心を載せて、しかもいかりの心でなく清き心を載せた時初めて言霊になる。

人が神に祈りを捧げる時も仲間同士の言葉でも多くの他の人々に対しても神が与えた言霊を何故使わないのかそういう問いかけである。

人はただ黙っていてはなかなか分かってもらえない。良いと思った言葉を相手に響かせるのである。言葉に心を載せて響かせる練習をして物事を動かしてみなさい。

神から与えられたチャンスをものにするかどうかは一重に言霊の活用にある。言葉に心を載せて言葉を発するべし。

常に背後に三輪の神がついているという自信を持って言霊を響かせなさい。

言霊にも階梯があって、何段階も越えてゆかなければならない

これは言葉の影響が強くなる階梯でもある。言霊はさりげなくさらっと発することが大事である。

 

神宝社

言葉にも物にもすべて感謝の心を添へるべし。物もまた金銭もまた賽銭もまた同じであると心得よ。物を送るにつけ、賽銭を捧げるにつけ、金額の多寡であることよりも、心を添へることが何よりである。感謝の心である。

さすれば人と人、人と神の間が更に大きく進むであらう。

人と相対する時は相手の拘泥りをほぐすべし。

感謝の心を形にする。これもまた一つである。

 

解説

感謝の心をもって言霊を発すれば人の心を和らげ、怒りの心をとくことも出来る。

古くは源氏物語でも手紙を書くとき折紙や飾り、紐、押し花などを心葉として添えている。

祈る時でも感謝の気持を載せる。そうすることが同じ祈りであっても響き方が違ってくる。

苦手な人との拘泥りをほぐすのは並大抵ではないから、どちらが正しいかではなく、余裕のある方がほぐしていくしかない。

説得しようと思うとむずかしくなるが、響かせようと思う気持は相手に浸透していくのである。このことは外交にもいえる。

「感謝している」と心で思っているだけでなく、言葉という形に心を添えて、言霊を発するのである。

 

龍神磐座            10日

よくぞ来た。冷たさに耐へて進むこと大いによし。苦ありと言へど進むべし。

今日の山誉めてとらす。