今月の真言 平成28年1月19日

今月の真言 平成28年1月19日

夜参り真言   平成28年1月19日

 

狭井神社

いづくにか、いづくにか幸あらん。心の中にこそ道を求めるべし。昂ぶる心、荒らぶる心は理性を持って流すべし。

我慢するのではなく、流すこと大事と思し召せ。

今大いなる(大きな)問題を抱えている者よ、俄かには片付かず、鎮まるまで時が要るであらう。己を否定することなく、もくもくと進むべし。道は必ず拓けるであらう。

汝らは三輪の神と共にあることを忘れるべからず。

 

解説

どこにいったい幸いがあるのであろうか。それを外に求めるのではなく、心の中に求めなさい。

我慢してひたすら耐えて最後に爆発してしまうのが日本人の基本的性格である。第2次世界大戦の勃発がその例であった。

日本人は我慢するだけ我慢し、韓国人ははじめからメンツにこだわり、中国人は手を振り上げて、相手の出方をみるという国民性がある。

日本人は我慢するのではなく、流すことが大事。どうすれば良いか。客観的に考えてこだわる必要が本当にあるのかを考える

諸外国との外交問題にしても、個人の問題にしても、感情のぶつかり合いによる交渉はなるべく避け、ぎりぎりまで冷静を保たねばならない。

相手が常に冷静であれば、ある段階で収まりがつく。

相手の状態が少し収まりがつくまで待つ。

また絶対に自分を否定してはいけない。

辛い時ほど三輪にくるべきで、この極寒の折来るということはそれなりに神は評価してくださる。

この寒中に三輪に来る者は、来る者達を三輪の神が見守り、背を押しているから決して物事を諦めないで、もくもくと進むのがよい。

音霊で同じ音のものは繋がり合っている。例えば「三輪」は三重の輪、美しい和に通じる。「神(しん)」は神の神、心の心、信ずるの信、この神心信が全部心の中で信念として一本に繋がれば、新しい「新」を生むことになる。同じ音のものは響き合っていくのである。

三輪の心を大事にと言った時、それは三重の輪でもあるし、美しい輪でもある。同じ音の言葉は掛け言葉のように響き合っていくのである。

60才も半ばになると自分の先のことが見えてくるが、その時何を残せるかまわりを考えながら道を求める。人が次の世に生まれ変わるのに百年から5百年はかかる。

最終的には何を人生で悟るべきか、肉体をもっている間に修行することが、大事である。

自分が三輪の神であったら、神は自分に何を求めるのであろうかと自分に問いかけ、何を三輪にきて学ぶべきかを考え、日本人の民族、伝統と神と人との関係をしっかり築いておくことが大事である。そういう生き方をすれば、来世に生まれ変わった時、自由裁量の部分もかなりあるので神の路線で動けるように、心に心の一字を銘記して進む。