地蔵尊と閻魔大王(お盆とお施餓鬼)

地蔵尊と閻魔大王(お盆とお施餓鬼)

地蔵尊と閻魔大王(お盆とお施餓鬼)
お盆の起源はお釈迦様の弟子で神通第一と言われた目蓮尊者があるとき、自分の母が地獄で苦しんでいるのを知り、釈尊に相談して、母を救うために行った救済行事がお盆(盂蘭盆会)の始まりです。お施餓鬼はお盆の前に行われることが多いのですが、飢えて成仏できないでいる餓鬼たちに施し、その心を救う行事です。閻魔大王は止瀉の魂を裁く冥界の王ですが、その真実の姿は地蔵菩薩です。地蔵尊は菩薩の中でももっともくらいが高く、如来と同格で、地獄に自由に出入りでき、地獄に堕ちた魂の救済を図ります。つまり表で罪を裁いて、裏で救っているのです。ですから地獄絵では焔魔堂と地蔵堂とは裏表に描くのです。